若手社員の早期離職が止まらず、打ち手に困っていませんか?
若手社員の早期離職を防ぐ方法はないだろうか・・・
そう感じているのであれば、『オンボーディング』という方法を一度試してみると良いと思います。
オンボーディングといっても、どうしたら良いかわからないという方も多いかと思い、参考となる本を見つけました。
それは、永岡正直さんが執筆された「永岡正直流 日本式オンボーディングのススメ」という本です。
私は、中小企業の労働問題に触れる機会が多い社労士という立場でこの本を読んだとき、重要なことが色々と書かれている中で特に重要だと感じたポイントは以下の3つです。
- 入社直後に感じる本人の気持ちを考える。
- 本人が不安にならないように受け入れ準備を徹底する。
- 本人の主体性を大事にする。
そこで今回は、上記のポイント3つに触れていきたいと思います。
オンボーディングにおける重要なポイントとは?
この本を読み、これまでの経験上、重要だと感じたポイントについて触れていきたいと思います。
ポイント1:入社直後の若手社員の気持ちを考える
入社直後の若手社員は、以下のような不安を感じていることが普通なのではないでしょうか?
「この会社の人たちと上手くやっていけるかな・・・」
こう思っている矢先に、上司や先輩社員が新人教育を面倒くさがっていたり、みんな忙しそうで相手にしてもらえないような雰囲気だったらどう思うでしょう?
「この会社に自分がいる場所はないな・・・」と感じる人は多いのではないでしょうか?
入社直後は特に人間関係に不安を感じていることを理解し、「この会社にいてもいいんだ」と思ってもらうことが早期離職を防ぐ最初の一歩だと思います。
ポイント2:本人が不安にならないように受け入れ準備を徹底する
入社直後の若手社員は、人間関係への不安だけでなく、仕事に対して以下のような不安も感じています。
「仕事についていけなかったらどうしよう・・・」
当然といえば当然で、新しい会社での仕事に自信満々な人は、なかなかいないでしょう。
また、入社直後は勝手がわからず、仕事のやり方に迷うことが多いでしょう。
そんな時に、上司や先輩が忙しそうにしており、誰にも相談できない状況に置かれたら、どう感じますか?
「この会社は合わないな・・・」と思うでしょう。
実は私も新卒の会社で、上記のように感じ、2年でその会社を辞めてしまった経験があります。
迷いを少なくできるように受け入れ準備を徹底しておくことで、若手社員は安心できると思います。
ポイント3:本人の主体性を大事にする
仕事をする中で、命令されたことだけをこなすことが楽しいと思える方はどれだけいるでしょうか?
中にはそういう方もいるかもしれません。
ですが、命令された仕事をずっとこなしているだけだったら、「この仕事はつまらないな」と飽きられてしまうでしょう。
そうすると、気持ちが退職に向かう若手社員も出てくるでしょう。
その逆に、これまでの経験を振り返り、自分の考えが尊重されて仕事ができていることに充実感を感じた人は結構多いのではないでしょうか。
やらされ仕事ではなく、自分で考えて仕事ができていると感じてもらえるように、仕事を命令するだけではなく、本人で考えて答えを出してもらう過程が必要でしょう。
これからの上司や先輩社員は、部下に答えを出させるというスキルが求められるように思います。
【まとめ】
あなたの会社で思い当たることはなかったでしょうか?
冒頭でも挙げた以下の3点を意識して取り組むだけでも、若手社員の反応が変わってきて、会社全体にも良い雰囲気が出てくることが想像できます。
- 入社直後に感じる本人の気持ちを想像する。
- 本人が不安にならないよう受け入れる準備を行う。
- 本人の主体性を大事にする。
オンボーディングに関する具体的な取り組みについては、永岡正直さんが執筆された「永岡正直流 日本式オンボーディングのススメ」をぜひ読んでみてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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